資料集16


    ニュース13号 「私の意見16」   
                                 2008年8月8日発行

(6)「オープンで丁寧な全学対話を重ねていきたいと思っている」(長田理事長の発言)ために何を担保すべきか。
 
 「オープンで丁寧な全学的対話を重ねる」為には」以下のことを担保しなければならないだろうと思う。

 第一に、全学の構成員が立命館学園の理念を共有すること。「平和と民主主義」の教学理念は時代を貫いてきたいわば普遍的な理念であり、現在の学生・学園教職員のみならず、交友・父母をはじめ「立命館ファン」の人々も支える日本・世界に誇る我々がともに◎くべき理念である。「立命館憲章」にもその歴史的背景が記されているではないか。
 第2には、「教職共働」での学園作りである。光り輝く(いっていた)立命館の歴史は「教職協働」で、議論を深め、ともに働き築き上げてきたということは歴史的な教訓である。今日多くの他大学が立命館学園の歴史に学び「教職協働」を進めていることは昨今の著作物にも多く紹介されている。にもかかわらず最近立命館学園は「教職協働」ではなくトップダウンで強引に学園の重要事項が決められ進められている。
 かつて多くの「タフな」議論を乗り越え、教職がともに学園創造を協働で進めてきたこと、このことの重要性は今日益々大きくなってきているだろう。
 第3には「学生が主役」「学生の視点での学園運営(仕事)」が何より重要であるということ。先述のように今日大変重要な岐路に立たされているのが現実である。「学生が見えなくなれば学園を去れ」といったのはかつての相談役(顧問:川本八郎氏)であった。自らこの言葉を裏切ったように思えるが、この言葉は、歴史的な普遍性を持ち重要である。
 
また「立命館憲章」の引用になるが「立命館は、学園運営に」あたって、私立の学園であることの特性を活かし、自主、民主、公正、公開、非暴力の原則を貫き教職員と学生の参加、交友と父母の協力のもとに、社会連携を強め、学園の発展に努める。」と謳われている。このことは「どのように解釈するのか」の問題ではない。私立学園における普遍的真理として、常務会メンバーをはじめ一部トップ層は真摯に原点に戻るべきである。(後略)